空中線電力200Wを超えるアマチュア局を申請する方へ

FTIでは総務省の登録点検事業者の認可を得て200Wを越えるアマチュア無線局の新設、変更、定期検査を行ないます。申請には準備や手順が必要ですが、スムーズに免許を下ろすためのポイントをここで説明します。
まず決めるのは免許を希望する周波数帯パワー電波形式です。1999年10月1日から施行された防護指針をクリアするために重要な要素です。
改正の趣旨は,「無線局から発射される電波の強度が,一般の人が容易に立ち入ることができる場所において基準値を超えるかどうかを確認し,基準値を超えている場合は,一般の人が立ち入ることができないように施設をする」ことです。
防護指針はアンテナから輻射する電波の近隣宅での電界強度で規定されます。すなわちアンテナからの距離、送信出力、アンテナ利得、周波数、電波形式に対して計算式で求め基準値以下である証明をしなくてはなりません。計算式はJARL提供の資料の手順に従って簡単に計算できます。

一つだけここで迷うのは俯角減衰量の値をいくつにするかでしょう。俯角減衰量とはアンテナから輻射する電波エネルギーが輻射パターンによってアンテナの下方向に減衰する値をdBで表わし計算に盛り込むパラメータです。申請にビームアンテナを使うとそのままではアンテナゲイン分の電界強度は大きくなり規定値をクリアするためにはアンテナから目標場所までの距離を離さなくてはなりません。



上記図はJARLの資料"防護指針のための基準値・自己点検表"より抜粋

俯角減衰量はアンテナメーカーに値を聞いてみましょう。しかし実際の俯角減衰量はアンテナの地上高や設置条件によって変わってきます。おそらくメーカー発表の値は自由空間における理想値または特定条件の代表値でしょう。明確な資料が申請書類に添付できない場合は条件が厳しくなってしまいますが、俯角減衰量の値は1.0を使わざるを得ません。この場合はアンテナゲインが大きいほど計算上の周辺住民などとの距離は離さないと防護指針の値をクリアしにくくなります。


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